朝井リョウのデビュー作、
「桐島、部活やめるってよ」を読んだ。
映画が良すぎて、気になってて、ちょっと読んでみた。
うーん、せいじの中に小説の蓄積が少なすぎて、
なんとも言えないけど、
とりあえず、伊坂幸太郎の「砂漠」を読んだ時のような満足感は少なかった。
まさに、青春小説といった感じ。
思春期の葛藤がたくさん詰め込まれていた。
ただ、それだけといった印象がつよい。
小説の章立てが各登場人物ごとになっていて、
それがある程度関連しているんだけど、
その結びつきがすごく弱い。
たぶん、あえてそういう表現を狙っているんだろうけど、
なんとなくしっくりこない。
映画を見た後のせいだと思うんだけど、
映画はそこがすごく、きれいにまとまってて、
軸がしっかりといった感じ。
「宮部実果」のエピソードが唐突だなと思っていたけど、
映画でも確か触れていなかったと思う。
何かの感想書くときって、つい批判的になっちゃうんだよね。
きっと楽だからだな。
「小泉風助」のバレー部のエピソードは、
やけにリアリティを感じるなと思ったら、
作家がバレー経験者だったようで。
実体験に基づいた文章っていうのは、
強いんだなーと。
経験ねー。
さて、せいじの中にはどれくらい蓄積されているのだろうか。