殺人者のパラドックス【Netflix】【ネタバレ】


久々にネットフリックスのドラマ。
「殺人者のパラドックス」
GQか何かのネット記事で序盤から中盤の展開に驚かされるといった前情報を得てしまったものの気になって視聴。
まさにその通りの展開。
主人公の冴えない感じが本当に冴えない感じなのに、これがまた面白いことに話が進むにつれどんどんと殺人者に変化していくんだよね。
お見事。
いや、流石に証拠残ってるでしょってとこやご都合主義っていうツッコミをしがちなところもあるんだけど、
なんとか気にならないレベルに説得力を持たせられてると思う。
追っていた人間が追われる側になったり追っているようで追われていたりと終盤は三すくみの状態になって一気に緊張感が増したかな。
ただ、人が死にすぎて少しづつ後味が悪い感じにもなった。
刑事が犯罪者側に落ちるか落ちないかっていう揺らぎはもう小栗旬主演の名作『BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係』があるので、これは越えられないかなということであまり関心は持てず。
最後生き残った主人公がこのままダークヒーローの道を進むのかという続編も匂わせる感じで終わるものの、相棒がいなくなった時点で孤独はより深くなり辛い人生になるのだろうなということで少し気分が落ちて終了。
殺人者のパラドックスということで殺人は犯罪で基本的には悪なのだが、殺される人に理由があれば正義にもなるのかということで逆説的なことなのかな。犯罪を犯し続けているようで世直しをし続けているみたいな。
戦争みたいなものかな。大義名分を掲げて自己の正当性を主張してはいるもののやっていることは破壊であることに違いはないからね。

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