最近観た映画。
三度目の殺人。
広瀬すずちゃんでてるし、是枝監督だしで、期待していた分期待はずれ。
予告編とか広告の煽りに騙された感じかな。
予告編っていうのは集客できるかどうかの非常に重要な要素ではあると思うので、期待感を煽る作りになるのはしょうがない。しょうがないというか、期待感を煽れない予告はゴミ。
ただし、本編と逸脱したイメージを植え付けるものはもはや罪。そんな感じかな。
これは福山くんと役所広司の映画。広瀬すずちゃんはあくまで助演。
映画としては完全に法廷もの。
ただ、いわゆる法廷ものというよりは司法制度の現実を世間に知らしめ、問うということが主題に置かれていると思う。
検察と弁護人、裁判官は事前にある程度話し合いをしているし、真実を明らかにしようという気概もとくにない。テレビドラマのような逆転劇や、ドラマチックさも全くない。裁判は始まる前からある程度の着地点を見据えてただ、単純に事実の確認作業を行っているだけ。
果たしてそれでいいのか？という映画。
そして、何が真実なのか。犯人が嘘を突き通しているのか。それともその発言こそが真実なのか。それはどうしたって知ることはできない。どんなに状況から推測することができたとしても、それが真実かどうかなんてわかりっこない。もはや本人すら、自分の真の動機がなんだったのかわからなくなっているのかもしれない。そういったメッセージ性もある。
つまり、これは監督の自己満足、社会への問題提起の映画。エンターテイメント性はほぼない。ただ、なんのメッセージ性のない映画もつまらないのでバランスが重要なのだとは思うんだけど、これはまあバランスが失敗したのでしょう、是枝監督自体が司法制度取材しているうちにその事実に引っ張られすぎたんじゃないかな。駄作。
まあそれでも、広瀬すず、役所広司の頑張りにより、見れる映画にはなってると思うよー。
