観てきた。
良かった。
小泉今日子も良かったけど、村上虹郎くんが良かった。
キョンキョンは上手いねって感じ。話し方とか見せ方を全てわかったうえで演技している感じで、それに対して虹郎くんは必死に全身から絞り出している感じ。もちろん今回の役柄がそういったものでもあるからなんだろうけど、それ以上にね。
でね、だから、その2人の演技が良い感じに絡み合っててね。
それにしても、虹郎くんはこういう影を背負った、不安定で幼さの残る青年役がドンピシャ。
キラキラとしたものを瞳を奥に宿しているのに、運命の闇にまとわりつかれて崩壊していく感じ。
あの顔と声と発生の仕方の組み合わせが奇跡的なんだよね。
舞台のストーリー的には悲劇過ぎて。
細かい背景とか設定が全く説明されていない個所が多くて、色々と想像の余地があるけれど、虹郎くん演じるナオヤが真っ当に生きられるイメージは全く浮かばない。
そうそう、舞台には誕生日が出てきて、それが11月17日だったんだけど、最後、演出で雪が舞うの。
渋谷に11月雪が舞うのは無理があるのでは?と思ったけど、今年は11月に雪が舞ったんだよね。
ということは、これはナオヤとマリーが出会うことの偶然が可能性は低いがありえないこともないよね、という演出だったのかな。
説明の省き方って一番センスが問われるよね。
そんな舞台。