ゴールデンスランバー読了


ゴールデンスランバー読んだ!

伊坂幸太郎は砂漠に続いて2冊目。
映画化されていて、伊坂幸太郎の集大成みたいなことも言われているので気になっていた作品。

この作家は友情というか、仲間というか、そういったものにいい思い出があるのだろうか。
もしくは憧れか。
たまたまこの2作がそういった部分が強調された作品だったのかもしれないが。

数年前なら素直にいいなと受け入れられなかったと思う。
せいじがたどりつく場所は高校時代だろう。

そこしかきちんとした人間関係が成立していた時代はなかったのかもしれない。

読後感の良さはどちらかというと砂漠のほうが上だった。
主人公のその後を考えると不安が大きい。

過去の人間関係というのは、触れる頻度が少ないからこそ、その瞬間に強烈な感慨を残すものだと思う。

だからこそこの物語が成立したようにも感じる。

この作品は映画化もされていて、そういえばブルーレイあったかもと思って探したらあった。
で、視聴。

うーん。
もともとこの小説は700ページ近くもあるので、それを2時間にまとめるとこうなるのかなといった感じ。

小説の細かい伏線や丁寧な人物描写が吹っ飛んでるせいで、映画だけ見ると、小説を読んだ時のような仲間とか友情みたいな部分が少し弱くなってしまったような。

でもどうなのかな。映画だけを見ていたらもう少し違う感情が湧いたのだろうか。
順序としては映像化された作品を見たうえで原作本を読むといった順序のほうがせいじにはあっている気がしてきた。

今後はそうしようかな。
しかし、映像作品を見てしまうと、あまり、文章作品を読む気が起らない恐れもある。
そこは映像作品のできによるのだろうか。

とりあえず、映画をみて一番の感想は鈴木福くんが超超超可愛かったってこと^o^
マルモリの前の福くんの可愛さは異常。
セリフほとんどないんだけどね。

井坂幸太郎を制覇したい気もするけど、次は知り合いが貸してくれた村上春樹を読まなくては!