NARUTOナルト、実はすごい漫画かも


これすごい漫画だった。

週刊少年ジャンプで連載してて、連載開始から最終回まで読みきったけど、終盤はいつ終わるんだろうって感じで結構バカにしていて、この作者は話をまとめる能力ないんだな、序盤は編集者がきちっと管理してたんだろうなっていう思いしか残ってなかった漫画だったんだけど、中盤、20~40巻あたりを読み返したらすごくてびっくりした。

 20~27巻の第一部が終わるあたりは、まあいわゆる少年漫画的な面白さで、シンプルでわかりやすいんだけど、第二部始まってからの暁、サソリとのバトル編が秀逸すぎて、感動モノ。週刊連載ではテンポの悪さばかり目について気が付かなかったのかもしれないけど、バトルの画面構成というか、戦い方の表現とかそういうもののデザインセンスが抜群に良くて、この作者こんなに絵がうまかったんだと驚くばかり。サソリの背景、能力、ビジュアルもありがちだけど、このシンプルな感じが絶妙なバランスで相乗効果を上げてて素晴らしかったよ。ただ、この話のオチが我愛羅を生き返らせて終わるっていうかなりご都合主義な展開だったのが残念で、ここから徐々に話の展開がわけがわからない感じになり、いや、いい感じの主張をしたいんだけど、それをストーリーとして表現しまとめる能力がこの作者にはなかったようで、どんどん劣化していってはしまい最終的には失敗してるんだけど、40巻当たりまではまだ読めて、なかなか良かった。

あと、この作者やっぱり画力は高いよね。絵の線質ははっきり言って下手だと思うけど、(ああいうのって綺麗に書ける人は本当に綺麗で、おそらく生まれ持ったものが大半を占めるのかなって思う)これだけシンプルな線でこれだけのキャラをしっかりと書き分けられてるし、表情や顔の向き、体の動かし方とかがすごいしっかりしてるなあって。

この漫画最終的に700話で終わったんだけど、多分、終盤調整したと思うだよね。ナルトは七代目火影になったし、ナルトがいた班は第七班だったりと最初は特に決めてはなかったんだと思うけど、七にこだわりを持たせたくなってしまったような。それで、あの終盤のひどいだらだらだらだらとした展開が続いたのかも。まあこの先もコミックで読み返したら本誌で読んでいた時より面白くは感じるのかもしれないけど、40巻あたりでもういいかなって気分になってしまった当たり、期待薄。

連ドラだって3ヶ月だし、朝ドラだって半年、伝えたいことがいっぱいあるのもわかるけど、それをしっかりと絞って40巻当たりでまとめてこそ名作なのかなー。っていう感じで1日つぶした(´Д` )

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