せいじのことではない。
せいじは結婚する予定もないし、結婚願望もない。
こんな自分が結婚したいと思えるぐらい大切な人に出会ってみたいものだなとは思う。
さて、なぜ急に結婚かというと、最近自分の周辺で「結婚」という話題が多いのだ。
あいたかはしくんが先日結婚したのは周知の事実であるが、
せいじに、人生3回目の結婚式のお誘いが来た。
正確には招待状送るから住所教えてほしいとの連絡なのだが。
せいじは書道を習っている。
その兄弟弟子とでもいうのだろうか、同年代が2人いたのだが、
数年ぶりに再会したら、2人とも結婚していた。
しかも、一人には子供までいた。
また、結婚を考えているという友人もいる。
せいじもそういう歳になったということか。
先に3回目のお誘いと述べたが、1回目は従妹で、2回目は高校時代の友人の結婚式だ。
その高校時代の友人の結婚式では、当人はもちろん、その幹事をしていた友人まで号泣していた。
それを見ていて、はっきり言って理解不能だった。
それが、最近になって少し理解できた気がする。
自分にとって大切な人が、大切に思える人に出会って、その相手の人も大切に思ってくれていて、その大切な人たちが新たな歩みを進めるという事実に感動していたのではないのだろうか。
まあ、心が動く際に、そんなことを頭で考えるわけはないのだが。
個人的には結婚式よりも、一緒に生きていくこと決意したその瞬間の方が感動を覚える気もするが、そこに立ち会うことは不可能なわけで。
そういったものも含めて色々と思いがめぐり涙が出てきていたのではないかと思う。
結局、その人の気持ちなんて、その本人にしかわからないので、
(本人もわかっているのかどうかは疑問である)
いくら推測しても結論に達しないわけだが、
自分が誰かの結婚式で泣くとしたらそういうことだ。
少し話は変わる。
昔は恋愛結婚の方がまれであったといった話をよく聞くが、
結局、現代も似たようなものである気もする。
決意であり、契約なのだ。
好きという思いだけで結婚に至るのならば、誰しも最初の彼女、彼氏と結婚するだろう。
統計を見たわけではないので、推測だが、少ないはずだ。
つまり、自分で決断したように思えて、実は周りの流れに乗っているだけだということ。
そして自分自身がその流れをさらに加速させているということ。
(サルトルだったか誰かがそのようなことも言っていたな。)
前半部分と心理状態に矛盾が生じてきている気がするが、矛盾なんて日常茶飯事。
相反する考えが共存してこそ一人の人間っぽい。
なにが言いたかったのかよくわからなくなってしまったが、
結婚しようと思ったのなら、そのまま結婚してしまった方が、うまく生きていけるだろうという話だ。
ただ、自分の好きな人が他の誰かと結婚するのはなんだかちょっとせつない。